順天・邑営住宅

このブログでよく登場する路地裏・近代建築に造詣の深いランスキー先生の書いた文章の中に、「全羅南道(チョルラナムド)順天(スンチョン)に邑営住宅が造成された」というのを見つけて驚きました。

邑営住宅は今で言う市営住宅で、当時順天が邑(ウッ)という行政単位だったので邑営住宅と呼ばれました。都市化にともなう住宅難を解決するべく建てられたものです。1941年に京城(現在のソウル)では、日本の住宅営団(1923年に設立)にならって大韓住宅公社の前身である朝鮮住宅営団が組織されたのですが、順天という地方でもこのような供給住宅があったので驚いたというわけです。

 

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順天二日目は朝から雨。タクシーで目的地へ。なんだか妙に懐かしい感じ、強いて言えば田舎の温泉街という風情?山があるからでしょうかね。

 

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静かな住宅街で朝早くからうろついているのは私くらい。

 

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意外なところに順天郷校という朝鮮時代の建物が。

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かっこいいなあ、しかし寄り道をしている時間はないのです。

 

 

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ありました、ありました。ひっそりとありました。だいぶ修繕をして姿が変わっている家もありますが、この雰囲気。

 

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以下説明は、ランスキー先生の文を訳すかたちで。こういった邑営住宅建設がすすめられたのは、1940年以降。記録によれば3年かけて毎年10棟ずつ(計20世帯)、計60世帯が住める家作りを計画。すべて和風(日本式)で作るとあります。家の管理は邑長(村長さん)が担当し、家は間取りにより甲・乙・丙に分かれていました。玉川洞(オッチョンドン)に現存するこちらの邑営住宅は、向かい合わせに5棟ずつ、計20世帯ですね。1945年の解放以降一般人向けに払い下げられました。安く入れるそうですが、修繕費がかかることもあり空き家が多いとのことです。

 

 

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祖母が横浜市南区でこんなような家に住んでいたような。35年以上も前の話です(汗)木の色が黒いのも味が出ていていいですね。

 

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外観だけでも満足、さあ帰ろうとすると家の中からハルモニが出てきて雨なのに玄関前の台(花札したり日向ぼっこしたりする台、あれは名前なんて言うんでしょう)によっこらしょと座るのが見えました。ハルモニに挨拶すると、こんな朝から何してんのと聞かれるも、それより雨が結構降っているので中に入られたほうがいいのでは?と一緒に中に入りました。家の中を少し見させてくれないかとお願いすると、見るところなんてないだわさ、といいつつも中に入れてくれました。写真は携帯で撮りましたので、画質悪いですすいません。

 

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つくりが全体的に小さいです。  

 

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押入れです。昔はふすまだったのでしょうか気になるところです。畳が敷いてあったような段差が部屋ごとにありました。私ならつまづいてこけること間違いなし。

 

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ハルモニはどうやら一人暮らしのようです。83歳って言ってたかな?80年代頭に安いのでここに来たとのこと。この天井に○十万ウォン、この玄関に○十万ウォン、あそこに…もう修繕でお金がかかるけれど、かといってどこかにいまさら引っ越すというのもね、と。

「あたしみたいな凡人に、話すことなんか何もないよ」と、朝突然訪れた珍客を疎むこともなく歓迎することもなく(当たり前ですが)空を見つめている、そんなお方でした。でも、きっといろいろあったんだろうなあ。

 



  


2 Comments
  1. 여기 주변이 제가 어려서 살던 동네였는데요.
    우리말로 간태공장(아마 일본말로 간장공장)이 있었는데 이제 아파트가 들어섰고 지금건물들은 그 주변에 있던 건물들인데 선생님이 조사를 많이 하셨네요?

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