温陽温泉にて

温陽温泉(オニャンオンチョン)は、忠清南道(チュンチョンナムド)の天安(チョナン)から近い牙山(アサン)市にある温泉です。その歴史は古く、朝鮮王朝時代から保養や療養の地として知られ、日本統治時代には日本式温泉街として大変栄えました。60~70年代は韓国国内で人気の新婚旅行先として、そして現在も温泉を楽しもうと多くの人が訪れます。私が訪れた日はちょうど市がたつ日で、駅前はたくさんの人でにぎわっていました。

時間はかかりますが1号線をずっとのっていれば行けるので、シルバーパス(地下鉄運賃無料)を持ったお年寄りの日帰り旅行地としても大変人気。お年寄りがとにかく多くてびっくりしました。

 

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今回は天安(チョナン)に来たついでにちょっと立ち寄ってみたのでさっと散策。どれくらい古いかは全然わかりませんが、ただ目に入ってくるもの、ああ、いいなあと思えるものを写真でパチリ。

 

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盛光堂という文字がなんとなく看板建築チックに。

 

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ところどころの円柱のアクセントがグッド。

 

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ぎっしりタイルがかわいい。

 

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グレーと青、そして歌舞伎揚げ(黒はないけれど?!)色がいい感じです。

 

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老舗ホテル「温陽観光ホテル」の裏あたりは、青少年出入り禁止区域になっていました。全部白で目隠ししたこういうスタイルのお店って見るのは自分は多分初めてなので新鮮でした。

 

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パゴダ旅館、パゴダスーパー、パゴダ茶房とパゴダ三連発。ヒョウのような装飾、真ん中にはライオン。野外ATMがあちこちにあったのですが、こういう場所だからという認識で目線がそちらに集中しただけかしら。

 

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とてもきれいに整備された川をはさんで向こう側に平屋がたくさん並んでいるのが見えました。朝鮮戦争以降の復興住宅なのか、セマウル運動の際に建てられた平屋か、うーん気になります。一か所に30棟近く集まっており、ちょっと歩くと鶏や犬といった小型(?)動物の畜産市場があり(大変整備された広場で駐車場のようでもあります)、乾物屋やパンアッカン(お餅をはじめ、お餅の材料やごま油、唐辛子などを売る店)の商人たちがまったりとしているのが見えました。温陽1洞、新住所の道路名はボンヨンロ、繁栄路です。未来を見据えてつけた通り名でしょうか。ちなみに旧行政区域名は温陽温泉1洞。

 

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地図で確認したところ、ここは川に蓋をして駐車場通りになっていたところでした。温泉川という川を復元して市民の憩いの公園を造成中とのこと。平屋群のお店はここに川が復元されたためアクセスが悪くなり、だいぶ廃れてしまったそうです。

廃れた市場、ミニ清渓川公園を挟んでピンク街、その先に老舗の観光ホテル、そして周辺を整備中。なんともバランスの悪い景観といえば景観です。けれども、そのごちゃごちゃ具合もまたよしなのかもしれません。

 

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上の写真はこちらのサイトから。いつのかはわかりませんが「温陽観光ホテル」の前身である神井館を紹介するはがき集の一部です。温陽温泉全景とかいてあります。

 

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神井館は、1927年以降に京南(キョンナム)鉄道という私鉄会社が建てたリゾートホテルです。現在の全羅北道(チョルラプット)の益山(イクサン)を結ぶ長項本線(チャンハンボンソン)は、この鉄道会社が経営していた私鉄で、かつて忠南線と呼ばれていました。神井館の案内パンフレットはオークションサイトで取引されているようです。こちらからいろいろ見られます。

老舗ホテル「温陽観光ホテル」のホームページも結構参考になります。朝鮮王朝時代、王様の保養施設である行宮(ヘングン)がホテルの敷地あたりにありました。統治時代にホテルを建てるために撤去されたのでしょうね…

観光については、こちらが詳しいです。KTXは温陽温泉駅には停車しないため、天安牙山(チョナンアサン)駅で降りて一号線に乗り換えます。温陽温泉駅までは約8分と近いのですが、一号線の本数が少ないためあらかじめ調べておくといいかもしれません。

肝心の温泉は公共の足湯で。それでもだいぶ疲れが取れてさっぱりしました。

 

  

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