南原・旧書道駅

書道(ソド)駅は全羅北道(チョルラプット)南原(ナムォン)にあり、1934年10月益山-順天間を走る全羅線の駅のひとつとして開業しました。任実(イムシル)-金池(クムチ)間の全羅線線路移設の完了により、2008年7月をもって廃駅となりました。現在は全州出身の作家崔明姫(チェ・ミョンヒ)の長編小説『ホンブル(魂の火)』の舞台になった駅として観光客が訪れるスポットとなっています。

 

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雰囲気のある木造駅舎は後にそれらしく見えるように手が入ったみたいです。切符売り場兼待合室。ちょうどいいリノベーション具合で好感が持てますね。

 

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中に入ると石が積まれたコーナーがありました。2011年の村おこしのアートプロジェクトが行われたときの作品だそうです。

 

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サブ駅舎

 

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線路はなにやら工事中でした。遠くのほうにレールバイクが見えたのでレールバイクのコースを整備していたのかもしれません。

 

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こちらの井戸も復元されたものかもしれません。その後ろにいい平屋が。一緒に来ていた南原市の職員さんに伺うと駅長と駅員の官舎だと。官舎好きはひとり静かに興奮します。

 

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こちらは駅長官舎。コンクリート壁になっています。建てられた当時は駅舎と同じようなスタイルだったのではないかな、もしくはモルタル?

 

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玄関が空いていたので中へ。みんな障子戸になっていました。こちらもアートプロジェクトで何か展示されていたようですが、現在はメンテナンスもちょっと不十分でやや荒れ気味。

 

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押入れのふすまも障子戸になっていました。押入れ文化って韓国にはないものなので韓国の人から見たら不思議な空間なのかもしれないですね。

 

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床の間もありました。

 

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だいぶ劣化して底がもうすぐで抜けてしまいそうでした。

 

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部屋と部屋の間にある廊下

 

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駅員さんたちの官舎、全体を撮るのを忘れてしまいましたね。ひとつの平屋に玄関が二つあり、まったく同じ間取り。小さい部屋が3つずつ。

 

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倉庫もありました。なんだか順天の鉄道官舎村を思い出しました。

 

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小説『ホンブル』は1930~1940年代、南原の名家である梅岸(メアン)李家の物語で、本家の嫁らを通して両班(朝鮮王朝時代の貴族)層の沒落過程を描いたものなのだそうです。湖南(全羅道)地方の伝統・風習について細かく書かれているということでも高い評価を受けているといいます。
何にもなかったところに鉄道が敷かれて駅舎ができて人と物が移動し、正確な時間の概念が生まれ…急激な近代化が人々の意識を大きく変えたこと、小さな木造駅舎や官舎はそのことを静かにそっと教えてくれているようです。

韓国語で小説が読めたらなあ。
そして時間不足で写真があまり撮れなかったのが残念!

 


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