ソウル駅徒歩ツアー・青坡孔徳コース②

ソウル駅一帯を散策しながら町の文化、歴史に触れる“ソウル駅徒歩ツアー”というツアーが、2016年6月18日から10月1日まで行われています。さて、今回はこちらの続きです。

 

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住宅街の中に唐突に現れる橋。変哲もない橋ですが、“元は下の道が川だったからかけられた橋なんですよ、今はコンクリートの橋になっていますけれど”とガイドさん。

 

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この建物、地上は市場と倉庫、地下は蒸気が窓からもわもわと出ている工場(印刷所?)になっています。丘(万里コゲ)の上にこちらも唐突に現れるのと、市場にしては外観ががっちりしているなと気になっていました。

 

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以前来たときは、左側の建物は集合住宅だと思っていました。ただ住居にしては住みにくそう。

 

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ガイドさんが写真を見せながら説明(ピントずれ恐れ入ります)。東星映画公社の鄭炳俊(チョン・ビョンジュン)代表が、26歳のときに作った映画撮影所だそうです。1962年のオープン当時Aスタジオ、Bスタジオがあり、現像、編集、プリント、試写施設も整っていたとのこと。ユ・ヒョンモク監督だったかシン・サンオク監督もここで製作したと(どちらか失念!)いいます。

 

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ガイドさんはずんずんと進んでいます。夜12時以降は外出できなかった時代、映画製作関係者の小腹を満たすための夜食やお酒のつまみを配達した“トッキチッ(うさぎの家)”と呼ばれる配達専門店が周辺にはたくさんあって、ひそかに営業していたそうです。

 

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“万里市場休憩所用”とかかれた椅子に座ってひと休み。市場はいつでも薄暗く、そして開店休業状態のお店がほとんどです。やる気のない雰囲気が好きだという方も多いですね。

 

 

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市場のビルから表通りに出ました。万里洞はソウル駅裏手からこの万里コゲ(丘、峠)の坂を上った一帯の町です。下り坂は孔徳、麻浦(マポ)へと続いています。万里コゲの道は、日本統治時代、麻浦にある刑務所へ面会に行くための近道として、よく収監者の家族が利用したそうです。

 

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坂を上りきった近くにあるのがこちらの培文中学校。万里コゲの道は、1960年代まで道幅の狭い、ぬかるんだ道でした。朴正熙元大統領の息子朴志晩(パク・チマン)が培文中学校に入学すると、お母さんの陸英修(ユッ・ヨンス、つまり大統領夫人)が行き来するようになり、歩きにくいので舗装するようにと命じて、立派な道ができたというエピソード(語り手はソンウ理容院のイ・ナムヨル氏)があるそうです。

 

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有名な床屋さん“ソンウ理容院”です。

 

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中に入るのは初めてです。ソウル市主催のツアーなのでこんな風にちょっと入りにくいところも入れるのがよいですね。年季の入った窓からの陽射しはどことなく趣きがあります。

 

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ご主人のイ・ナムヨル氏。軽やかなハサミ使いが印象的でした。彼の思い出話はとても貴重なもの。ソウル文化財団のホームページ“ソウルメモリー”で聴くことができます。

 

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1927年創業でソウルで最も古い理容院と言われています。日本統治時代日本人以外で二番目に理容師免許をとった祖父から父と受け継がれ、イ・ナムヨル氏は1965年から三代目としてお店を守っています。店名は二代目のお名前だそうです。

 

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坂を下って孝昌公園(こちらも語ること多いのかもしれませんが今回は省略。ガイドさんがこの公園は昔ゴルフ場にされてしまった悲しい歴史を持つところ、王様のお墓なのに、とさみしそうに言ってましたね)に来ました。ゴールです。あっという間の2時間でした。新たにいろいろなことを知ることができて、実りのある時間を過しました。

 

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