横城・豊水院天主教会

力強さの中に優しさのある、あの夏の緑。気がつけばもう九月も終わろうとしていて、一枚の絵のような緑いっぱいの風景を思い出しては、甘い気持ちになります。江原道(カンウォンド)横城(フェンソン)の山間にある小さな教会、豊水院(プンスウォン)天主教会。訪れた日の前の晩に雨が降り、日帰り旅行できるかどうか心配しましたが無事に催行となりました。雨が降って、森の緑はよりいっそう鮮やか。いいときに行けてよかったなと。

 

 

19世紀後半、朝鮮王朝は第26代王高宗(コジョン)の実父である興宣大院君により、鎖国政策がとられていました。1866年10月、フランス人宣教師の処刑をきっかけに起きた丙寅洋擾は朝鮮とフランス帝国間の戦いです。豊水院(プンスウォン)天主教会は最初、弾圧を受けて行き場を失ったカトリック信徒らが集まった避難場所でした。人々の集まった場所に教会が建てられたのです。

 

 

1890年、フランス人神父ルメールがこの地に赴任したときに藁葺き屋根の本堂を建てました。その後、1896年に赴任した二代目の韓国人神父がレンガの教会を直接設計、1907年に中国人技術者と信徒が工事を行い教会を完成させたといいます。レンガを生産し、積み上げる技術はやはり中国人なのですね。

 

 

後ろから見た様子。アーチ型の細長い窓が三つあり、そしてサイドに細長い出入り口、こちらもアーチがかかっています。

 

 

中には入らずここまで。豊水院(プンスウォン)天主教会は、韓国では四番目に古いものだそうで、有形文化財第69号に指定されています。

 

 

聖堂のお隣にある旧司祭館は、登録文化財第163号に指定されている赤レンガの建物。こちらは1912年着工、1913年10月に竣工。1998年からは展示館として開放されています。1997年に改修したのでだいぶきれいになっています。

 

 

生き生きとした葉と赤レンガの建物の色が調和して、とてもきれい。

 

 

建物を簡単に見たあと、聖堂の脇にある十字架の道へ。小山をのぼっていきます。時間が限られていたので途中まで。霧に包まれた山の稜線がどこまでも見えました。ゆっくりと散策できたらよいですね。

 

 

 

 

Share

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です