聖公会江華聖堂

江華邑官庁里(カンファウプ クァンチョンニ)にある聖公会江華聖堂は、きれいに整備された龍興宮(ヨンフングン)公園の、ちょっとした小高い丘の上にあります。江華ターミナルから徒歩ですと20分くらいでしょうか。公園内の龍興宮も歴史的に重要な建物なのですが、公園自体は統治時代に作られた旧シムド織物工場跡なのだそうです。 江華島は屋根のない博物館だと聞いたことがありますがそのとおりだなと思う場所の一つです。 駐車場に車を止めて聖堂へ。お寺のような門が現れるのが面白いですね。 門の扉の文様をよーく見てみて下さい、太極文様ではなく十字架になっているのがわかるでしょうか?

 

Ganghwa Anglican Church 05
聖公会江華聖堂は、韓国で初めて建てられた聖堂です。1890年、イギリスのキリスト教の一種である聖公会は、英国海軍の従軍神父であるコルフ(コ・ヨハン、高要翰)を韓国に派遣して本格的に宣教活動を始めました。1893年イギリス人のワーナー神父が、江華邑甲串里(カンファウプカプコンニ)で私宅兼会堂を建てて、そこで宣教活動を行いました。現在の建物は1900年に建てられたもので、「聖ペドロ&パウロ聖堂」と名付けられました。韓国の伝統家屋スタイル「韓屋(ハノッ)」とバシリカ様式(キリスト教会の教堂の建築様式)の韓洋折衷で、独特な存在感があります。木材は白頭山(ペクトゥサン)から運ばれたものだと言われていて、聖堂全体の姿は船(ノアの方舟?)を象ったものだとも言われています。

 

Ganghwa Anglican Church 02

 

ここに鐘があるのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました。お寺にあるあの釣鐘で、十字架が彫刻されたなんとも不思議なもの。今ここにある鐘は1989年に信徒たちがお金を集めて作ったレプリカで、オリジナルは1914年日本が持ち去ってしまってないのだそうです。

 

Ganghwa Anglican Church 03
2階建ての韓屋ですが、中はつながった1階建ての建物で、正面は4間、側面は10間の大きさになっています。韓国の建物の単位「間」は4本の柱によって囲まれた広さを表す単位のことだそうです。白く塗った屋根のラインは翼を広げたような鳥のようで躍動感があり、雄大、荘厳に見えます。できた当時から目の覚めるようなミントグリーンと赤茶のコントラストだったのでしょうか、一度見たらなかなか忘れられないくらい印象的です。十字架がなければ韓屋そのものですね。中に入れるのは日曜日のミサの時のみ。その時間以外は事前の団体予約が必要なのだそうです。

※2017年10月現在、日曜のミサ以外の日も基本的に開放されています。お祈りしている方の邪魔にならないよう静かに見学しましょう!

 


 

木の温かみとシャンデリアが新鮮に感じられます。

 


 


 

こういう教会って日本にもありますかね?

 

Ganghwa Anglican Church 06
後ろから見たところ。アーチ型ドアの部品などはイギリスから記念に送られたものとも言われています。

 

Ganghwa Anglican Church 01

教会の後ろには私斎堂が。完全に韓屋ですが、十字がいいポイントになっていますね。かっこいいです。 聖公会江華聖堂。初めて写真で見たときは正直、ちょっと趣味が悪いなあと思っていました。けれども江華島の風景の中に実際自分が立ってみて、建物を眺めていると韓国の伝統文化を取り入れこの地に足をつけて宣教活動をしていこうという当時の宣教師たちの覚悟や気概が感じられるようでした。聖書の一文が刻まれた鐘の音を、当時の人たちはどう思っていたのでしょう。 想像をしながら裏に出て、子供たちのスナップ写真を撮ったのでした。

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