仁川・韓国近代文学館

2013年9月末にオープンした韓国近代文学館。仁川駅から海沿いの大通りをてくてく歩いていくと、仁川アートプラットフォーム歴史文化通り(旧仁川日本人街)のあるエリアに出ます。このあたりには、仁川港からの物資を保管しておくための古い倉庫があちこちに残っています。韓国近代文学館は、旧日本郵船株式会社(登録文化財248号)のすぐ近くの赤レンガ倉庫をリモデリングしてできた文学館で、韓国の近代(1894~1948年)の文学史を一通り知ることができます。詳細はこちらをどうぞ。

 

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私の記憶では、一番左の倉庫の壁には確か白菜の絵がずらりと描かれていたかと思います(うろ覚えです)。

 


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古いけれど赤レンガ倉庫はいいものですね。上海しかり(新天地、海からは離れていますが)、横浜しかり(赤レンガ倉庫)、港町と赤レンガはよく似合うイメージ。写真は2012年8月に仁川を訪れた時のもの。トラスとサイドの壁のみという状況に大変驚き、いったい何ができるんだろうと気になっていたのですが、近代文学館ができるとは!

 

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韓国近代文学館のサイトより。骨組みだけの倉庫は1892年!真ん中のオレンジ屋根も1892~1934年推定とあります。その横が1941年。キムチ工場としてもつかわれていたという倉庫。倉庫とはいっても長い歴史を持っています。

 


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展示は今回はさっと見ることに。建物をじっくり見てこの日は次の場所へと移動しました。

 


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モダニズム文学の担い手たちとの記念撮影はいかが?壁にかかった絵はパイプをくわえた李箱だったかな?眼鏡のモダンボーイは朴泰遠(パク・テウォン)?

 

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興味深い展示が並びます。ここに韓国土着モードなワンダーウーマン風の写真がありました。その映画をお分かりの方がいたらぜひご教示願いたいですね。探偵・推理小説の先駆者として金来成(キム・ネソン)が大きく取り上げられていました。小説「摩人」に登場する名探偵劉(柳?)不乱(ユ・ブラン)や、摩人に登場する仮面舞踏会の様子などの展示があったのですが、実物をみなさんにぜひ見ていただきたいです。

 


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このブックシェルフがとても印象的でした。左のモニターでは確か仁川ゆかりの近代文学として、万石洞を舞台にした小説「ケンイブリ村の子どもたち」の舞台を歩くという内容の映像が流れていたかと思います。

 


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日本統治時代の倉庫を、抵抗の文学史ともいいかえられる韓国近代文学をテーマにしたスペースにする。複雑な思いが込められていると思います。展示は、開港期に日本に売られていった娘のつらい日々をつづった小説の紹介から始まります。近代(日本統治時代)を私たちの歴史、として振り返る作業は痛みを伴うことだと思います。

 

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子供向けの雑誌です。こういうのもあったのですね。イラストを描いていた人、お話を作っていた人。当時はどんな暮らしをしていたのでしょう。また訪れて展示をじっくり見られたらなと思います。

 

 

 

2 Comments

  1. ありりん
    2014-03-04

    りうめいさん、
    この文学館に展示されているものについて、私は知識不足でよく理解ができないかもしれませんが、建物と展示の仕方がとてもおしゃれで行ってみたくなりました。
    確かに韓国人にとって近代を自分達の歴史の一部として認めることは辛い作業かもしれません。それは日本も同じです。でも、その作業をやらなければ。できれば前向きな未来が待っていることを望みます。心から。

    返信
  2. admin
    2014-03-05

    >ありりんさん
    文学史をひととおり知っていると、展示もきっと楽しくなるのでしょうね…建物はとっても素敵です、モダン。照明がものすごく暗いです。あと白い人形もいないし(再現するようなテーマでもないですしね)、歩いていていきなりしゃべりが始まって驚くこともなく。

    近代化を積極的に評価するのはなかなか難しいと思うのです、それが他国(日本はもちろん、西洋の国)、ほとんどが日本からのものなので・・・日本はとりあえず過去の過ちを繰り返してはいけないこと、情報操作に踊らされないことですかね。

    返信

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