順天・5等級鉄道官舎

 

「じゃあ、宿泊先はキャンセルしてください、官舎に泊まれるように手配しておきます。昔等級の高いところだった家で今ハルモニがお一人で住んでらっしゃいます。」 順天ではモーテルかゲストハウスでいいやと適当に予約を入れていたのですが、カフェ「汽笛の音」の局長からスペシャルオファーをいただきテンションは一気に高くなりました。内部を見られるだけでなく一晩泊まれるというのです。  

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図の左上、5等級の官舎は駅長クラスの職員が住んでいたといいます。木造平屋が三棟、2世帯が横に並んでいて6世帯が現在も暮らしています。すぐ前には山がありちょっと進むときもちのいい遊歩道があるといいます。ちなみにかつて家の周りの道には小川が流れていたそうです。水はけがしっかりした道路だったので、大雨で水があふれることはなかったとのこと。  

 

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玄関前の門は当時のまま(鉄の扉は替えてあると思います)。屋根はきれいに修繕してあります。玄関ポーチの具合にこれまたテンションが高まります。  

 

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外壁はモルタルできれいに白いペンキが塗ってあります。下半分は下見板張で黒く塗ってあり、他の部分はくすんだ水色のペンキが塗ってあって、草色の屋根とよく合っています。これは修繕しながらたまたまそんな色の組み合わせになったのでしょうが、なんともすっきりとしたモダンな雰囲気をかもし出しています。玄関には大変細かいモザイクタイル。これは当時からのものかは別として、とにかくきれいでかわいい。  

 

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玄関内側が見た様子、向かって右側に6畳ほどの部屋が二つ並び、その先にベランダ(広い縁側?)が続きます。向かって左側には廊下があり、4畳ほどの部屋(現在は物置部屋)、台所と浴室になっています。真ん中に8畳くらいの部屋が。つまり4DKですね。  

 

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玄関口の板は当時のもの。ツルツルぴかぴかに光っていました。それ以外は張り替えてありました。

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この家の横には倉庫があったのですが、人が住めるように改築。二人の男性がそれぞれチョンセ(家を借りるときの保証金のようなもの)を出して暮らしているそうです。  

 

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裏に回ってもう感動で胸が一杯に。かわいい~!出窓と丸い飾り窓、そのすぐ下はしょうゆや味噌が入ったハンアリ(かめ)が並んでいます。本当にかわいいおうちです。

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家と同じくらいの広さの庭が南側に。まったく同じかたちをした5等官舎が見えますね。    

 

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お勝手口から入ると広い空間が。この木の棚はどんな風に使われていたのでしょうか?広いので今はとりあえずキッチン設備を置いてみた、そうです。  

 

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ベランダ(縁側?)からは陽射しがたっぷりと注ぎ込みます。

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部屋にはそれぞれ押し入れが。ふたつの6畳を仕切るのはふすま、部屋と縁側を仕切るのは障子だったそうですが、写真に見える木のものに替えて久しいとのこと。押入れのふすまは替えるのはむずかしく、一度替えてからはそのままなんだそうです。ハルモニは現在一人暮らし。全羅北道(チョルラプット)の南原(ナムォン)の出身、23歳で結婚、1976年にこの家に越してきて二男二女を育てて暮らしました。一人は全羅道に、三人はソウルに住んでいるそうです。 旦那さんはかつて光州駅の駅長も務めたことがある経歴の持ち主で、現在は順天市内で(別の女性と)暮らしているそうです。

 

子どもたちはここで勉強してね、この螺鈿箪笥とかは息子がプレゼントしてくれたもの、そんな仰々しいものいらないっていったんだけどね、そのベランダからは陽射しが入ってくるから思ったよりは寒くないんだよ。外の壁と壁の間は五重になってて竹やらワラやらが入ってるんだよ、すごい丈夫なんだって。だからそんなに寒くないのよ。 この家でハルモニの家族が暮らした日常が家族の思い出になって、家のあちこちに息づいていました。

 

統治時代の家というより(当たり前のことですが)は、ハルモニの家族の思い出にあふれている古い家なのでした。そこに住む人の思い出がぎゅっとつまった家の中に入る、なんていうのは最近なかなかない経験。 自分自身は一人暮らしをするまでは、父の仕事の関係でアパートやマンションの引越しを繰り返しました。長くて数年。家族の思い出がつまった家が自分にないのがちょっとさみしいですね。    

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台所からみた様子。8畳くらいの部屋には螺鈿細工の大きな箪笥やテレビ台があり、韓国らしいなあと思いました。押入れをつかわず螺鈿細工の箪笥。韓国人にとって押入れは不便なものなのでしょう…   カフェ「汽笛の音」に寄り、夜ご飯を食べて夜9時ごろ家に到着。簡単にシャワーしてシャリシャリした桃を食べながら、ハルモニの話を聞きました。夜、激しく雨が降り出しました。窓の木枠の隙間から雨は入ってこないか大丈夫か?とハルモニが心配してくれました。 窓を叩く雨音が私には心地よく、そしてハルモニの親切に、ああ、私は旅をしているなと。これは旅なんだなと。

 

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7 Comments

  1. miki
    2014-09-01

    本当に素敵なおうちだ~
    凄くお手入れが行き届いてる感じだね。
    木のツヤツヤとかタイルとか、かわいいな~
    撫でたい。

    返信
    1. admin
      2014-09-01

      mikiさん
      素敵なおうちでしょう!こんな平屋に住みたいわ。中きれいにリノベして。
      木のツヤツヤやタイル残して。素敵だろうなあ。

      返信
  2. 조종철
    2014-09-02

    반갑습니다?

    返信
  3. 조종철
    2014-09-02

    여기관사는 철도직원으로서는 상당히 고위직 신분이 살던곳인데요. 일반적인 일본인들이 사는 집으로 보아서 어느정도 인지 알고 싶네요?

    返信
    1. admin
      2014-09-02

      국장님 반갑습니다.많이 도와 주셔서 감사합니다.

      5등급 집 같은 경우는 일본식과 서양식을 절충한 문화주택이라고 할 수 있을 것 같은데 그 당시 많은 사람들이 이런 집에 살고 싶어했을 겁니다.

      일본 국철 같은 경우 직급이 어떻게 되어 있고 직급에 따라 어떤 관사에 살았는지를 알아보려고 했는데 쉽지가 않네요. 인터넷으로는 좀 한계가 있네요.
      1945년 이전의 아키타현(일본 동북지방)의 철도역사 관련 책에 나오는 사진을 볼 수 있습니다.
      http://bokukoui.exblog.jp/15933202/

      대만에도 철도관사가 남아 있답니다.
      http://japan.cna.com.tw/news/atra/201404060006.aspx

      返信
  4. 조종철
    2014-09-11

    선생님과 이렇게 대화하는게 좀 재미있기도 합니다.?
    여기 순천철도관사마을에 오랜되고 보존상태가 가장 많은 남아 있는 관사가 있는데요, 아무도 살지 않으지가 꽤 오래되었습니다. 그런데 이 보존이 오랜된 관사를 발굴하고 싶은데 주인이 일본에 살고 있고요. 살아있는지 아님 돌아가시고 후손들이 상속인이 되었는지 알 수 없습니다. 우리나라 시청 등기부등본을 띠어 보면 일본에 주소만 남아 있는 상태로 어떻게 해야 할 지 모르겠습니다.
    좋은 방법이나 아이디어가 없을까요?

    返信
    1. admin
      2014-09-14

      국장님
      저도 국장님께서 이렇게 글을 남겨 주시니까 좋습니다.
      김현주님께서 그 이야기를 들었습니다.제가 도와 드릴 수 있으면 도와 드리고 싶습니다.
      일본 주소와 이름만으로 어디까지 조사가 가능한지 모르겠지만 해당 동사무소에 문의가 가능한지
      알아 볼 수는 있을 것 같습니다.

      返信

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