栄州・旧鉄道官舎

鉄道官舎が好きです。慶尚北道栄州市へ鉄道官舎を見に行きました。栄州市の北部、栄州1洞の栄光女子中学校と栄光中学校の間に細長くのびるエリアにあります。1941年7月に慶北安東-栄州間が開業し、駅務員のために1940年から官舎12棟を中心に鉄道官舎村が形成されていったといわれています。現在も人々の間ではこのエリアを관사골(クァンサゴル)と呼んでいます。

 


 

鉄道官舎村は栄州の鉄呑山(チョルタンサン)の麓にあります。山を背にしてゆるやかな傾斜に格子状の道路を作り、そこに等級別の官舎が建てられるというのは全羅南道の順天(スンチョン)やソウルの水色洞(スセットン、一部の官舎をのぞきすべて撤去)と同じです。

 


 

官舎村へと続く道はゆるやかな坂になっています(官舎村側から見た様子です)。

 

 


 

屋根の下の通気孔のようなところに番号が見えます。これは大田(テジョン)の蘇堤洞(ソジェドン)、順天の鉄道官舎によく見られます。栄州ではこの7番と1番を見つけました。もっとあったかも。

 

 


 

どこまでもまっすぐのびる道路。官舎のできた当時はコンクリート壁はなかったでしょう。さまざまな草木や、木がたくさんあったといいます。

 


 

鬼瓦??これはちょっとはじめてみました。

 


 

 


 

2008年の夏、栄州市は国土海洋部に“近代建築物を活用した都市建築博物館デザイン事業”という事業を申請、事業推進のための予算がおりました。1973年の栄州駅移転に伴い、1942年に開業した栄州駅周辺の駅前市場や官舎村は急速に活力を失ってしまったため、旧市街の活性化を目的とした再生事業のひとつとして官舎一棟を博物館にするつもりでした。が!その官舎の買い上げに問題が起きてしまいます。財産相続人が複数いて、全員の意見が一致しないため事業は暗礁に乗り上げてしまったのです。ニュースを検索していたら2016年に今度は“官舎コル再生事業”が選ばれて、このエリアの不良住宅改善事業をメインに新しい村づくりをめざすようだということがわかりました。
博物館の計画はどうなるのかな?

 



 

こういった連立住宅もありますね。屋根を修繕して暮らしているようです。

 


 


 


 

とても眺めがよく、道幅も広く静かな住宅街といった趣で、古い官舎がなくなり次々ときれいな二階建て住宅やおしゃれなヴィラが建てられています。古い建物が“官舎コル再生事業”の対象になっているのかはわかりません。ただ、この鉄道官舎村の古い建物も残ってくれたらいいなあと。

 

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