世運商街・2

世運商街の店の人が集まれば、核兵器だろうがなんだろうが何でも作れると言われた1980年代。しかし1987年に龍山(ヨンサン)電子街ができると多くの店が移転し、商街は活気を失っていきました。1995年に再開発の話が持ち上がりましたが、数千の商店主の意見の一致を見るのは難しく、そのまま月日が流れていきました。そして2003年からの清渓川(チョンゲチョン)の再開発が追い討ちをかけました。人の流れも変わり、金寿根が言う船は船でも「幽霊船」となったわけです。

 

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2006年10月、呉世勲(オ・セフン)前ソウル市長が世運商街を六つのエリアに分け、2009年から2015年の間に段階的に開発をする計画を発表しました。建物のあった場所を緑の公園にしてその脇に超高層ビルを建てるという内容で、費用は住民が負担はするものの、新しく建物の容積率を上げるからと説得に出ました。ちなみに同年北から4番目の豊田ホテルがリニューアル工事を開始、200億ウォンも投資して等級もあがりました。

 

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2008年12月、鍾路(チョンノ)に面した現代世運商街は強制的に撤去されてしまいました。

 

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建物の柱がモニュメントとして保存されています。

 

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柱のそれぞれに、世運商街の歴史を紹介したパネルがありました。ところでこの緑の公園事業に文化財庁が待ったをかけてきました。建設予定のビルの高さを120mから75mに修正するように主張、なぜなら世界遺産にも指定された宗廟(チョンミョ)がすぐ近くにあるためです。住民にビルの容積率を上げる(ビルを高くする)といって説得していたソウル市はにっちもさっちもいかない状態に。さらに呉世勲ソウル市長の突然の辞任により、事業計画は再検討を余儀なくされてしまいました。2013年1月現在、事業計画は一時中止になっています。これからどうなるのか全く見えていない状態です。

 

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大林商街。ピンクとコリアンミントグリーンでパステルな雰囲気。

 

 

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 映画「泥棒たち」の最後のアクションシーンは、進陽商街で撮影されました。リズミカルでカラフルなビニール屋根の色と建物の色がよく合っています。こういうアパートって中国や香港ではありきたりなのでしょうけれど、韓国で見ることは少ない気がします。

 

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進陽商街横の建物。上から氷が落ちてくるので、何かと思って見上げたら!これ、危ないつららとして、朝MBCニュースで放映されてました。びっくり。

 

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世運商街内部です。その空間の使い方に衝撃を受けました。中央が大胆にあいていて、ガラスの天井から下まで光が差し込むように設計されています。こんなぜいたくな使い方、今はありえないですよね。

 

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PJホテルのある商街を撤去するのはかなり難しいと思われます。住民たちの補償問題もありますし。これからどうなっていくのか気にかけていきたいと思います。


2 Comments
  1. ミントグリーンと淡いピンクのペンキも塗られたてはさぞかしショッキングな色合いだったろう、と想像するに、太陽光の偉大さに感服せざるを得ません。びばおひさま。

    • >ありりんさん
      コメント遅れまして失礼しました!ミントグリーンと淡いピンク、すごい組み合わせですよね。今こそ褪せてきて切ないと同時にいい感じですがねえ。

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