鎮海・雑記

釜山からバスで約1時間の鎮海(チネ)は、鎮海軍港桜祭りで有名なところです。今年、2013年は日本と同じく開花が早く、祭りの始まる4月頭には散り始めているという状態に。それでも桜色に染まる鎮海の姿を見るのが長年の夢だったので、とても満足しています。

今回は、全羅道・近代建築の旅でもご一緒した、マダムゴッチことイェソンさんと二人旅。桜を愛でるのは二の次で、ひたすら建物。日本と韓国の建築の当たり前と思っていることが互いに珍しく、質問をしあっては自国のことを改めて知る、という刺激のある旅となりました。

 

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鎮海市外バスターミナル前の道路を渡ったところにある廃病院。桜の雰囲気とまったくかけ離れたオーラを放って強烈な存在感。なんとか中に入れないかしらん?と入口を探す私たち。

 

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あの張り出たところの、丸みが丸みがいいねッ!あそこは一体どうなっているんだろう、中に入りたい…と桜はそっちのけ…

 

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夜間通門、夜間患者ベルとあります。黒と白、そして後にはられたであろう木の板の色の組み合わせがなんかモダンに見えてくるという。木の板には「助けて」と書いてあるけれど。

このベルをどんな人が押してきたのか。なんでこんな場所で放置なのか、いつ廃業したのか、そんな謎について話しながら写真を撮っていきます。

 

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この建物の写真をひたすら撮るイェソンさん。

 

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鎮海の日本家屋といったらここ。ナガヤ(長屋)として、ちょっとした観光スポットにもなりつつあります。長屋と町屋、その違いは?鎮海の長屋についてとても詳しいサイトがあるので、どうぞ。こちらです。

 

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格子の飾りがなんとなく舵に見えるのだけれど、鎮海イコール海軍だから?それは想像のしすぎでしょうか。舵という韓国語がわからなくて私がもごもごしていると、窓の横にある木の箱がなんなのかまったくわからないとイェソンさん。前、夫と来た時はこれは実は昔の冷蔵庫だった、いや、秘密の空間として使われていたと想像して楽しんだのだけど、とクスクス笑います。

これは雨戸をしまうところです、そこまで説明するものの名称はわからず。後で調べて分かったのですが、戸袋というそうですね。ところで伝統家屋の韓屋の雨戸ってどんなのだったのでしょう?

 

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黒白(フッペッ)は、元は1955年にオープンしたクラシック喫茶。2008年に当時のオーナーが亡くなったため一度閉店しましたが、多くのファンから復活の声が多く上がり、文化空間として再オープンしました。現オーナーによるピアノリサイタルをはじめ、演劇や音楽会などが開かれています。

 

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印象的だったのは、現オーナーが桜祭りはうんざりとおっしゃったこと。人は多いし、やかましいだけだし、音楽会も開けないしと。桜祭りを歓迎しない地元の方もやっぱりいるんだなあと納得していると、イェソンさんが韓国の祭りのスタイルは苦手と一言。

うるさいダンス音楽(K-popかポンチャック)を響かせ老若男女が踊り、大声あげてお酒を飲んでさわぐのが気に入らないと。

そこに大韓のよさ、笑いが凝縮されてるから私は大好き(見るのは)だけどね。

 

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ところで、これといってご当地グルメがない鎮海。桜祭りには桜の形をしたおまんじゅうが販売されているということでしたが、見つからず。遅めのお昼ごはんは、鎮海では有名なコムタンの店「仙鶴コムタン」で。このお店の建物は1930年代に建てられたという旧日本海軍関連病院長の家で、登録文化財にも指定されています。中庭が大変広く、真ん中にあった椿の巨木は大輪の花がたくさん咲いていました。

玄関の戸をあけて驚いたのは床の装飾。なんとなく花街の玄関先のようにも見えますが、そのモダン具合といったら!日本でもなかなか見ないですよ!

 

コムタン屋さんで、韓国の政治変遷とかなんだかそんな話をするうちに、日が暮れて6時をすぎてしまいました。

鎮海は桜が満開のときに来ないと残念感が増幅されるので、訪問のタイミングが難しいですね。そして日本の桜風景と比較はせず、別物として楽しむのがポイントかと思われます。

ところで、韓国、春になるとどこもかしこも桜で驚きます。桜並木率も高くて桜、みんな好きなのか?といつも不思議でなりません。

 

 

 

 


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