大田・アンドル

ソウルからKTXで1時間で行ける大田(テジョン)。特別用事がなければ通り過ぎてしまう一都市ですが、ずっと気になっていたところがありました。それが大田にあるアンドルというカフェです。仁川(インチョン)の旧日本人街にあるカフェpot-Rのブログで、韓国国内に残る日本家屋を改造してオープンしたカフェの一つとして紹介されていました。

私が今のところ把握しているのは、仁川のpot-RHISTORY、大邱(テグ)の三徳商会木浦(モッポ)の幸せいっぱいの家、浦項(ポハン)の古里、宝筏(ポルギョ)の宝城(ポソン)旅館内カフェ、鬱稜島(ウルルンド)にある観光案内所内(歴史博物館のようなところ?詳細は忘れました)。そういったカフェをコンプリートするのが目標となっています。

 

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アンドルは、大田地下鉄1号線中央路駅から歩いてだいたい6分ほどの銀杏洞(ウネンドン)にあります。

日本統治時代、大田駅から忠清南道庁までの大通りが春日通と呼ばれ、大田駅-木尺橋が春日町一丁目、銀杏洞が春日町二丁目、宣化洞(ソンファドン)が春日町三丁目となっていました。

 

1932年に道庁庁舎が完成すると春日町二、三丁目の土地価格が急騰し、ただの畑がお金持ちの街へと変わりました。そんな高級住宅街にあったのが、1930年代に建てられたと推定される大田府尹(現在でいえば大田市長)官舎、現在のアンドルです。

 

 

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一言で昭和モダンな家、玄関がハイカラですね。出窓も素敵です。こちらなんと約17年間も放置され、人々の間ではお化け屋敷・ゴミ屋敷として有名でした。カフェのオーナーが、これもまた驚くことに約半年もかけて今の形にしました。

オーナーは大田出身ではないのですが、たまたま大田に来る用事があって近所を通り過ぎたときに、官舎前の大きな大きな木に一目ぼれしたといいます。なぜこんなところにこんな立派な木が、そしてなぜこんな大きな家がお化け屋敷に?調べるまでは、ここが元大田府尹の官舎で日本統治時代に建てられたものだとは全く知らなかったそうです。

 

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写真は、こちらのブログより。家の中は家自体から出た廃材や金属ゴミ、庭はタイヤや廃材がいっぱいでリニューアル工事が思うように進まなかったといいます。工事中であるのにもかかわらず堂々とゴミを捨てていく人もいて、一番驚いたのは飼い主が捨てたと思われる犬の死体だったとか!

 

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猫が家に何匹もいました。1階がカフェ、2階が事務所になっています。天井が薄いので2階にいる猫が走り回ると、まるでねずみがいるんじゃ?と不安になるほどのドタドタ音。雨漏りも多く、オンドルはもちろんないのでなにかと不便なのですが、オーナーはこの建物がとても気に入っていると店員さん。

 

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玄関を入ってすぐ右側にレジがあり、ここで先にオーダーして支払いを済ませてから好きな席に行きます。値段がとってもリーズナブル。コーヒー類が2,000ウォンから4,500ウォン。これはうれしいですね。

 

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柱がいいアクセントになっていますね。当時使われていた電気のスイッチもついている柱もあります。

 

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ゆずジャムの入った手作りスコーンは3つで3,000ウォン。甘さ控えめでおいしい!

 

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庭がとっても広く、今にも崩れそうなさびついた階段が怖いですが上るとこんなテラス席のあるスペースも。

 

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お隣さんのおうちはお化け屋敷状態。弦楽器が捨ててありました。こちらも官舎と同年代に建てられたであろう高級住宅だと思います。

 

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アンドルの近くには木尺市場(モッチョクシジャン)という古い市場があります。市場といっても個人商店が細々と営業しているのみで、ビニールシートで店先を覆った小さな商店(だったと思われる家)が多く並んでいるのですが。

アンドルのオーナーがカフェをギャラリーやミニコンサートの場所として開放しているため、アート好きな若い子たちが自然に集まるようになると、いつからかアンドル周辺でフリーマーケットが開かれるようになりました。次回木尺市場に続きます。

 

アンドルの位置などはこちらをご参考に。

 

    

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2 Comments
  1. ここも本当にステキですね。
    日本統治時代の建物、理想を言えばそのままの形で保存してもらいたいですが、
    現実そんなことはムリ。
    だったら、こんな風にレトロ感を生かして次世代につないでいって欲しいと思います。

    りうめいさん、いつもステキな場所をご紹介くださりありがとうございます。

    • >ありりんさん
      古さを生かすというリニューアルは大変ですけれども、建物がいい感じで静かに歴史を語ってくれますよね。その雰囲気を楽しみにいくのもこういったカフェに行くたのしみでもあると思います。

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