益山・ナバウィ聖堂

韓国の伝統家屋である韓屋(ハノッ)と西洋の建築様式がミックスした、韓洋折衷様式の教会。個人的にかなりときめく建物のうちの一つです。江華島にある聖公会江華聖堂や、温水里聖公会聖堂といった、韓屋に十字架がついたという素朴でシンプルなのもいいのですが、こういったレンガ造りの洋風建築に韓屋テイストがちょこちょこ入ったのも大好きです。ナバウィ聖堂、全羅北道(チョルラプット)益山(イクサン)にある韓国の初期カトリック教会です。

 

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忠清南道(チュンチョンナムド)と全羅北道の境に位置し、韓国の塩辛生産の60パーセントを占める江景(カンギョン)の駅(KTXが止まる)から車で6、7分。錦江(クムガン)が流れる平野が広がる中に、このあたりの地名にもなっている華山(ファサン)と呼ばれる小山が見えてきます。教会は正式には華山天主教会といいますが、華山の平たい岩(ノルンバウィ→ナバウィ)の上に建っているのでナバウィ聖堂と呼ばれています。駐車場から数十段の階段を上ると現れる教会、なーんだ、だいぶ色あせたゴシック様式の古い建物じゃないかと奥に進むと…

 

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建物の屋根は韓屋スタイル。渋い朱塗りの列柱回廊が建物に陰影を与え、そして垂木の先っぽの丸(なんていうのかな??)と上部の連続する窓の八角形が建物のアクセントになっていて、いやー、かなり素敵な韓と洋のコラボ!

ナバウィ聖堂は、韓国で初めてカトリック司祭になった金大建(キム・デゴン)神父ゆかりの地としてベルモレルという神父が1897年に設立、1906年に聖堂を完成させたといいます。元々木造の建物でしたが、1916年にレンガ造りに変えてゴシック様式部分を後からくっつけて現在の形になりました。

 

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外観が醸し出すザ・韓国の美にうわーきれいだなーといいながら、中に入るとこれまたびっくり、中は白。イスの茶色とのコントラストがこれまたツボ。先ほどの八角形の窓からは光がたくさん差し込んで、とても明るくなんだかもう満ち足りた気分になってしまいました。田舎の小山の上の小さな教会ではありますが、1920年代終わりには3,000人を超える信徒が訪れていたそうです。ある時は抗日運動の集会所として、学校として、朝鮮戦争当時は平和を祈る場所として、簡易診療所として…人々の生活を守ってきたのでした。

 

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別棟、柱の間隔が左側が狭くなっているのがおもしろいですね。

 

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久しぶりにいい建物を見たなあ。べた褒めだな。

 

 



 

 

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